女46歳、再就職を目指す!「生きてるだけで丸儲け」

46歳でリストラの憂き目に合いながらも、再就職を勝ち取るまでの記録です(現在絶賛活動中)

フェルミ面接

おかげさまで、ここ最近1次面接が立て続けに入っておりました。


46歳、ここ15年ほど面接など受けたことがなかった身としては、なかなかハードなものです。

普通に自己紹介くらいならいいのですが、その企業やポジションによって、1時間という時間の中でいかに気持ちよく自分を売り込むか。。。


そして先日、生まれて初めて「地頭力面接(フェルミ推定 - Wikipedia)」というのを受けてまいりました。

まさか、この面接がそういった内容だとは知らずに・・・


最初は普通に自己紹介やら、その仕事内容の説明やら。至って普通。

しかし、突然それは始まるもので、
「今あなたは●●というビジネスをやろうと思っています。まずは初年度どのくらいの規模になると思うか? 3か年までの事業プランをプレゼンしてください。ちなみに赤字とか考えなくていいですから。単価は分かりやすい1000円でお願いします。」

みたいな。
まずもって、●●というビジネスの市場規模が自分の専門外なのでよくわからず、、、
それでも、「仮に全体の規模をXX円ほどだと仮定して」と言ったら「その根拠は?」とすぐさま質問が(泣)。
心の中では「そんな根拠なんか・・・わからん・・・」と思いながらも必死に答えを探そうと脳みその中を右往左往。

「3年かけて100人に一人くらい●●を所有してほしいと仮定して、日本の人口が1億ちょっと。仮に1億として計算すると。。。えーっと、100万人。3年で100万人に買ってもらいたいとして単価が1000円と設定すると100億円。ということで、3年で100億円目指したいですが、初年度はそのうちの十分の1くらいを想定・・・だとすると、初年度10億円で2年目はその5倍で50億円、あ、そうすると3年めでその2倍100億円。おそらく御社だとそのくらいの規模感がないと通らないと考えました。」

と、なんかよくわからないけれど、どうにかこうにか回答。

そもそも100人にひとりに所有してほしい、という根拠自体自分でもよくわからん。

面接官の表情を見ると「ふーん。」という感じ。
いいね、とも、ダメだね、とも表情に出さないで「ふーん」。
ちょっとここで私も焦りつつも「内容的には、法人販売でそのうちの50%。個人販売で50%。更に個人販売の場合は、●●という商品に、プラスαの△△の要素を盛り込みます。そこは異業種企業とアライアンスを組んで、その企業のブランドや販路も活用した売り伸ばし策を展開すれば、法人販売とほぼ同様の割合はいけるのかと考えます」とダメ押しのコメントをくっつけてみました。
それについても「ふーん。」な反応・・・
で、次にいわれたのが

「算数とか得意ですか?数学じゃなくて。」

あー。これあかんセリフやん・・・オワタ・・・完敗した

なんて心の中では叫びながら、全エネルギーを使い果たしてクラクラしているというのに、内容は異なれど、ちょっと風変わりな質問の嵐を次から次へと繰り出され、もうへとへと。汗吹き出しまくり。

どうにかこうにか1時間ちょっとの面接が終わり、というか終わらせて、もうふらっふらになりながら近くのカフェに入ってアイスコーヒーを一気飲み。

思い返せば返すほど自分の対応がへなへなだったことに恥ずかしい気持ちになり、一刻も早くこの気持ちを打ち消したい!と一人で首をブンブン横に振ってる中年女性、それは私です。

ちょうどアイスコーヒーを飲みほした後にエージェントからさっそく携帯に連絡が入り

「面接いかがでしたか?」

「いや~、こんな面接は初めてで、正直とても疲れました、、、」

「それはお疲れ様でした。で、具体的にどうしてそう思われたのですか?」

「かくかくしかじか、3か年の数字計画と内容をその場で返さなくてはいけなくて、、、その他、こんな質問、あんな質問、云々かんぬんで、しんどかったです」

「あぁ、そうでしたか~。そこまで聞かれましたか。で、感触としてはどうですか?」

と、こちらの意思表示を聴かれたので

「そうですね、こちらとしては面接を受けた後でも志望度は変わらず高いですが、正直、自信はないです。でも、こういう面接は初めてでとまどってはいますが、いろいろ自分の至らぬところを思いしらされたということは収穫でした。ある意味、本当に自分の力を引きづりだされて見られた感があります。次の面接に行けるかどうかはわかりませんが、いずれにしても今後に活かせる貴重な機会でした。」

と、優等生的な回答をしておきました。

 

おそらく、この面接の結果は近日中にNG判定が来る確信があるのですが、ただ、ひとつ思うことがあります。

それは、その翌日に受けた他企業の面接が、逆に規定通りの質問ばかりであっさり終わったのですが、それに比べると本気で人のことを見ようとしている企業努力を感じる、ということです。

私もかなり疲労困憊ではありましたが、おそらく面接官もその場の文脈で、風変りな質問を投げかけて面接者の様子をチェックされていたわけで。
それはそれで私に対して相応のエネルギーを使ってくれたのだな、と。

まだ返事はもらってはいませんけれど、あの面接官の方にはある種の感謝をしています。
あの面接を境に、私のダメなところ弱いところが発見できたというか、思い知らされたのですから・・・

この年になっての転職活動は、シンドイのは確かだし、毎日気持ちも不安定になりがちではあります。でも、これからの人生や、今までの自分を振り返る良い機会なのかもしれません。
そう思って、再びエントリー活動に励みたいと思います。

来週は1件も面接入ってないですし、今日、数日前に行った違う面接企業からお祈りメールもらいましたので・・・

 

まだ負けるわけにはいきません。

 

頑張ります。